あなたは、最近肌のハリを感じていますか?
肌にハリがあると、より若く輝いて見えます。
その一方で、ハリがない肌は、老けて見えてしまいます。
最近肌にハリがなくなってしまったという人は、ハリを取り戻すためには、どのようなことをするといいのでしょうか?
ここでは、ハリがなくなってしまった肌でお悩みの方に、肌のハリを回復させる食べ物で綺麗になる方法をご紹介していきます。
今よりももっと綺麗な肌を手に入れたい人は、ぜひ参考にしてください。
何故、肌のハリが失われてしまうのか?
肌のハリを回復させる食べものをご紹介する前に、まずは何故ハリがなくなってしまうのかを確認していきましょう。
肌のハリは、主に3つの原因によって衰えてしまいます。
それは、「真皮が衰えてしまうこと」「皮下組織が衰えてしまうこと」そして「表情筋が衰えてしまうこと」が考えられます。
これらの原因を一つ一つ見ていきましょう。
真皮が衰えてしまうこととは
真皮の衰えは、線維芽細胞が原因で起こります。
線維芽細胞が肌から減ってしまうと、コラーゲン、ヒアルロン酸、エラスチンなどの肌の構成要素をつくる能力が衰えてしまうのです。
そうすると、真皮内のコラーゲンやエラスチンが減り、肌のハリが低下してしまうのです。
皮下組織が衰えてしまうこととは
皮下組織は、皮膚の一つ奥の位置にあります。
この皮下組織が衰えると、ハリがなくなってしまいますが、それには2つの原因があります。
一つは、エイジングにより脂肪を包むネットがたるみ、弾力がなくなって起こります。
もう一つは、脂肪が肥大化してしまうことで、脂肪線維のたるみが起こります。
これらの原因によって、皮下組織が衰えてしまい、ハリがなくなってしまうのです。
表情筋が衰えてしまうこととは
表情筋は、加齢によって衰えます。
加齢によって表情筋が衰えてしまうと、リンパの流れが悪くなり、むくみが起こってしまうのです。
そして、そのむくみが起こることにより、肌のハリがなくなってしまいます。
ハリを失ってしまう要素とは?
ハリがなくなってしまう原因についてご説明させて頂きましたが、次はハリが失なわれてしまう要素となるものをご紹介していきます。
ここでは、その要因を10個にまとめてみました。
紫外線
肌のハリに大きな影響を及ぼすものの一つに、紫外線があります。
紫外線は、線維芽細胞やコラーゲン、エラスチンなどに悪影響を与えてしまうのです。
肌に紫外線があたった状態になると、老化をもたらしてしまい、肌からハリを奪ってしまうのです。
また、紫外線を多く浴びた肌は、活性酸素が増えることによって酸化が進み、線維芽細胞が死滅するという怖い現象もが起こります。
これは、カルボニル化と呼ばれ、酸化した脂質がタンパク質と結合してしまうものです。
このことで、ハリがなくなり、ほうれい線を引き起こしてしまうのです。
活性酸素
肌のハリには、活性酸素が悪影響を与えてしまいます。
肌に当たった紫外線から活性酸素が増えてしまうというお話しをしましたが、そのほかの生活習慣からでも活性酸素が起こることがあります。
それは、例えば日頃のストレス、喫煙、激しい運動、そして飲酒などが原因によって起こります。
これらの原因で活性酸素が増えることによって、お肌が酸化してハリが減ってしまうのです。
乾燥
肌の乾燥は、ハリが失われるだけではなく、色々な肌の悩みを起こす原因も考えられます。
肌が乾燥すると、角質層のバリアの機能が低下することによって、異物が入りやすくなります。
それにより、紫外線の影響を受けてしまったり、表皮にダメージを起こすことにより、肌のハリが失われてしまいます。
さらに、乾燥すると、アトピー性皮膚炎や乾皮症など、肌のダメージを与えてしまうことからもハリが減ってしまう原因になりかねません。
女性ホルモン
肌のハリと女性ホルモンは、切っても切れない関係があります。
女性ホルモンは、加齢とともに減っていきます。
女性ホルモンに含まれるエストロゲンと呼ばれる成分は、コラーゲンの生成を促進する大事な役目があるので、女性ホルモンが減ると、真皮の衰えにも繋がってしまうのです。
このような結果から、肌のハリへも影響が出てしまうのです。
冷え
冷えは、様々な悪影響を及ぼす恐れがありますが、肌のハリにも良くない影響を与えてしまいます。
顔の冷えが原因で血行が悪くなると、血液の流れが悪くなり、酸素や栄養素がうまく運ばれない状態になります。
このことにより、真皮へも栄養素が運ばれない状態になってしまい、肌のハリが失われてしまうのです。
生活習慣
偏った食生活や、睡眠不足、運動不足などでも、肌のハリがなくなる原因になります。
例えば、偏った食生活を送っていると、糖や脂質が多くなり肌に悪影響を及ぼします。
この時、糖はタンパク質と結びつき糖化を引き起こし、肌のハリを保つために大事なコラーゲンやエラスチンを減少させてしまうのです。
さらに、運動や睡眠不足などでも、肌へ影響を及ぼしてしまう原因になります。
喫煙
喫煙が肌に良くないことは、ご存知だと思います。
それは、一体どのような悪影響を及ぼしてしまうのでしょうか?
喫煙は、体内に煙が入ることによって、肌に良くないとされる活性酸素を発生させたり、ビタミンCを破壊してしまいます。
これは、肌のハリを守るコラーゲンの生成を減らすことになってしまうのです。
ダイエット
ダイエットを成功させるために、過度なダイエットをしていると、肌荒れの原因になります。
ダイエットをすることによって、タンパク質が減り、肌のハリを失い、さらにはたるみの原因にもなってしまいます。
合わないスキンケア
あなたが行っているスキンケアは、本当にあなたの肌に合っていますか?
自分に合っていないスキンケアも、ハリが失われてしまう原因のひとつです。
たとえば、クレンジングに時間をかけすぎることも、ハリが失われてしまう原因になってしまいます。
猫背
実は、全く関係ないと思いがちですが、猫背もハリを失ってしまう原因のひとつなのです。
姿勢が悪いと、肩こりなどを起こすばかりか、血行が悪くなることにより、肌にも悪影響を与えてしまいます。
肌のハリを与えてくれる食べ物
ここからは、肌のハリを回復させる食べ物を成分別に見ていきましょう。
肌のハリを助けてくれる成分として一番に思いつくのが、コラーゲンではないでしょうか。
コラーゲンは、肌のハリを守るために大切な成分となってます。
その他にも、肌にいい成分とはどのようなものがあるのでしょうか?
ここでは、気になる成分をご紹介していきましょう。
タンパク質
タンパク質は、肌には欠かせないコラーゲンの元になるアミノ酸でできています。
そのため、タンパク質をたくさん摂ることによって、肌のハリにも効果的になります。
食事でなかなかタンパク質が取れないという人は、プロテインのサプリメントを利用するのも効果的です。
さらに、ビタミンCと一緒に摂ると、よりコラーゲンの生成に効果的なので、うまくサプリメントを利用しましょう。
タンパク質がとれる食材
豚肉、鶏肉、鮭、あじ、カツオ、イワシ、鶏卵、牛乳、大豆 (納豆やきな粉)、牛肉、マグロの赤身、イカ、たらこ、いくら、すじこ、キャビア、鶏卵、生湯葉、小豆、乳製品
ヒアルロン酸
ハリを守るために、肌に潤いを保ってくれるヒアルロン酸は、ハリの回復には欠かせない成分の一つです。
食材で摂るのが難しい場合は、積極的にサプリメントで摂ることもおすすめです。
ヒアルロン酸がとれる食材
鶏軟骨、鶏手羽、豚足、魚の目玉、ウナギ、フカヒレ、山芋、オクラ、もずく、トロロ、納豆
エラスチン
この成分は、コラーゲンを結びつけるために大事な役割をします。
食材でなかなか取りずらいものなので、サプリメントで積極的に摂るといいでしょう。
エラスチンがとれる食材
鶏の手羽先、軟骨、牛すじ、モツ、鶏手羽先、小魚
ケイ素(シリカ)
この成分は、コラーゲン生成を助ける大切な成分です。
ケイ素(シリカ)がとれる食材
米、ひえ、アワ、小麦、じゃがいも、とうもろこし、ほうれん草、アスパラガス、青のり、ほたて
ビタミンC
ビタミンCは、コラーゲンの合成を助けるために大事な役目を果たします。
成人の方では、1日に約80~100mg程度必要とされています。
ビタミンCがとれる食材
レバー、サンマ、サバ 、パセリ、ピーマン、ブロッコリー、キャベツ、ほうれん草、こまつ菜、トマト、じゃがいも、レモン、キウイフルーツ、いちご、オレンジ、柿
ビタミンA
ビタミンAは、肌の新陳代謝を助ける役目をします。
主に緑黄色野菜に入っているβカロチンが、ビタミンAに変わり、肌の新陳代謝を助けるので、緑黄色野菜を多く摂ることをお勧めします。
さらに、サプリメントでも取りやすい成分なので、上手に利用しましょう。
ビタミンAがとれる食材
レバー、ウナギ、卵黄、抹茶、のり、ニンジン、トマト、小松菜、ほうれん草、かぼちゃ、ブロッコリー
ビタミンB2
ビタミンB2は、タンパク質の働きを助けます。
ビタミンB2がとれる食材
鮭、マス、豚レバー、海苔
イソフラボン
イソフラボンは、細胞の新陳代謝を高める成分です。
イソフラボンがとれる食材
大豆製品、黒豆、卵、ゴマ、黒米、きくらげ、プルーン、山芋
鉄分
鉄分が充分に体内にないと、酸素や栄養素を運ぶことができなくなってしまいます。
そのため、鉄分は、肌のハリを守るために大事な成分と言えます。
食事で摂るのが難しい場合は、サプリメントで補給すると充分な鉄分が取れるのでとても便利です。
イソフラボンがとれる食材
レバー、パセリ、きくらげ、卵黄、しじみ、米みそ
亜鉛
亜鉛は、コラーゲンを増やす大事な役目があります。
サプリメントでは、ビタミンCと摂るととても効果的です。
亜鉛がとれる食材
牡蠣、小麦、豚レバー、牛肉、パルメザンチーズ
油
オメガ3(n-3)系脂肪酸は、肌の潤いを保つために必要な成分です。
油がとれる食材
亜麻仁油 など
肌のハリによくないもの
肌のハリを回復する食材をご紹介しましたが、一方で肌に良くないものとは、どのようなものなのでしょうか?
実際に、肌に良くないと言えることは、お酒と甘いものの取りすぎです。
どちらも、程よく摂る分には問題はありませんが、取りすぎてしまうと肌のハリを失う原因になってしまいますので注意しましょう。
肌のハリを取り戻す食事と食事の方法とは?
これまで紹介した食材は、バランス良く毎日摂る必要があります。
そこで、ここではバランスよく栄養素をとるためには、どのような食事を取ればいいのかをみていきましょう。
バランスがいい食事とは?
和食は、脂質が少なく、たんぱく質、食物繊維、ビタミン、ミネラルなどがバランスよく取れる特徴があります。
毎日、和食を3食とることは難しい人もいると思いますので、1日のうち一食を和食にするといいでしょう。
よく噛んで食べる
食事をする時にバランスの取れた食事以外に気をつけたいことは、よく噛んで食事をすることです。
よく噛むことによって、表情筋が鍛えられ、ほうれい線に良い影響を与えてくれます。
ほうれい線がなくなると、ハリが蘇り、顔の表情も明るくなります。
肌のハリには腸内環境を整えることも大事です
ハリを与える食材をご紹介しましたが、体内にしっかりと吸収することができなければ全く意味がありません。
栄養素を吸収させるためには、腸内環境を整えることも大事です。
そこで、腸内環境を整えるためには、食物繊維をきちんと摂ることをお勧めします。
この中でも水溶性食物繊維は、腸をすっきと綺麗にする役目があるので、この成分を多くとることを心かけたいですね。
ハリのある肌を取り戻したい方は、食物繊維をしっかりとって、体の中から綺麗になりましょう。
まとめ
ここでは、肌のハリを回復することができる食べものをご紹介させて頂きました。
ハリを取り戻すためには、和食を中心としたバランスが取れた食事が大事です。
さらに、いくら栄養をとっても、腸内環境が整ってないければ意味がありません。
そのため、まずは体の中からしっかりと綺麗になって、ハリを回復させる食材をたっぷりと、摂るようにしましょう。
また、忙しい中でバランスが取れた食事を、毎回摂ることにはとても大変なことです。
そんため、取り切れない栄養素は、うまくサプリメントを利用しましょう。